近年「FinTech(フィンテック)」という言葉が頻繁に取り上げられるようになってきました。
ここではFinTech(フィンテック)の意義、価値についてご紹介してまいります。

 

FinTech(フィンテック)とは金融(Finance)と技術(Technology)を組合せた造語で、ITを活用して金融、決済、財務サービスなどの世界にもたらされるイノベーションのことをいいます。特に、近年ではクラウドやスマートフォン(スマホ)といった最新のITを活用して、金融機関が従来提供してこなかったようなサービスをベンチャー企業が提供することが多くなってきました。
特に、米国を中心とするベンチャーキャピタル市場において、FinTech(フィンテック)関連のスタートアップ企業への投資が注目を集めています。

FinTech(フィンテック)の動向

FinTech(フィンテック)という言葉が大きく取り上げられるようになったのは2014年からです。以下のグラフをご参照ください。

出典:Accenture “The Future of Fintech and Banking: Digitally disrupted or reimagined?” 

 

このグラフは2008年から2014年の間のFinTech(フィンテック)関連の投資額推移、投資件数を示したものです。グラフにあるように、およそ10億ドル(約1200億円)であった2008年の投資額は、2014年には約12倍の120億ドル前後(1兆4千億円以上)まで急上昇しています。

出典:Accenture “The Future of Fintech and Banking: Digitally disrupted or reimagined?” 

 

このようなFinTech(フィンテック)の動きは主に米国を中心としたものですが、これに次いで英国政府も国策として取り組みを強化しており、世界の金融センターがしのぎを削るような様相を示してきています(上のグラフを参照)。
このような国家的な動きは、FinTech(フィンテック)が単に一過的な流行ではなく、金融システムを一変させるようなポテンシャルをもつものと捉えられており、また、このようなFinTech(フィンテック)企業を誘致することが金融の覇権を握ることにつながると考えられているためです。

FinTech(フィンテック)の分類

それでは、FinTech(フィンテック)によって生み出されたサービスには具体的にどのようなものがあるでしょうか。一般に、FinTech(フィンテック)によって生み出されたサービスは以下のような分類がなされます。

スマートフォン(スマホ)決済、送金

小型のカード読取装置(ドングル)をスマートフォン(スマホ)のイヤフォンジャックに差込みクレジットカード決済を行うものなどがある。また、LINEやWeChatなどのSNSも支払や送金のサービスを順次開始。

暗号通貨

ビットコインが代表例。「ブロックチェーン」と呼ばれる技術を中核とする。ブロックチェーンは送金や支払の履歴を管理すると共に、銀行やクレジットカード会社のような中央集権的なデータベース基盤を必要とせず、分散して管理されることが特徴。

オンライン融資

楽天やアマゾンなどが参入を開始。担保や事業計画ではなく、ECショップにおける販売・決済データなどを基に融資を実行。

個人財務管理(PFM)

マネーフォワードが代表例。個人の銀行口座、クレジットカード、ポイントなどを一括で管理。銀行などの金融機関に代わって個人のポートフォリオを管理。

クラウドファンディング ネットを通じて資金提供者を募るサービス。投資、融資、寄付、購買などに適用されている。
投資支援 個人向け、又は中小企業向けのサービス。市場動向やユーザーの投資性向に基づき最適なポートフォリオ運用をアドバイス。ロボアドバイザーとも呼ばれる。
経営・業務支援 会計関係のサービスが中心。システムをクラウド上に設置し、同時にクラウドソーシングを組み合わせた例が多い。


尚、上記の分類は現在活発に活動しているFinTech(フィンテック)の各分野を分類したものであって、あまり本質的なものではありません。今後FinTech(フィンテック)が発展するにつれ、新たな分類や枠組みで整理がなされるものと思われます。

なぜ今FinTech(フィンテック)なのか?

昨今、FinTech(フィンテック)が取り沙汰されるようになったのは何故でしょうか。その理由を考えてみましょう。
 

・スマートフォン(スマホ)とクラウド

スマートフォン(スマホ)は従来の携帯電話に比べても「小型のコンピュータ」という性質を強くもっています。従来のパソコンは「机において使うもの」、或いは「カバンにいれて持ち歩くもの」というイメージでしたが、スマートフォン(スマホ)は「いつでもポケットに入っているもの」です。強力なコンピュータパワーをいつでも、どこでも手にしているわけですから、これを使えば金融・決済・財務管理の世界にも何らかのイノベーションをもたらすことはひとつの必然といえます。

また、クラウドは特に資金力が脆弱なスタートアップの企業に大きなチャンスをもたらします。従来、本格的なシステムを構築しようとすれば、数百万から数億円の資金が必要になることも多くありましたが、クラウドを用いれば初期費用「0」、月額数千円レベルから利用を開始することができます。これがITを用いたイノベーショナルなビジネスモデルの構築と運営を容易にしています。プログラミングの技術とシステム構築技術、それとアイディアさえあれば、資金「0」から新しいFinTech(フィンテック)サービスを開始することができるようになったのです。
 
一方で、米国Yahoo!が上場したのが1996年、日本でアマゾンがサービスを開始したのが2000年、Googleが上場したのが2004年、アップルが米国でiPhone(アイフォーン)の販売を開始したのが2007年ですから、これらに比べればFinTech(フィンテック)が2014年から話題を集めるようになったのはかなり遅い印象があります。また、お金と情報技術は元来かなり親和性が高い(※)という側面を考え合わせれば。尚のこと遅い登場と言えます。このように「波」が遅れてきた理由はどこにあるのでしょうか。

(※)お金は紙幣・硬貨などの現金・現物での管理されることよりも、コンピュータ上のデータとして管理されるのが一般的です。銀行システムにおける預金残高の管理などが代表例です。

・金融・決済のノウハウ
日本には577万の企業が存在しますが、一方で銀行の数は140行しかありません(2015年10月現在、外国銀行を除く)。比率でいうと0.002%です。この数の少なさは、言うまでもなく銀行が社会の金融システムを担う存在であって信用力が重要であると共に、ある程度の規模も必要になるためです。

このように、金融というビジネスの実態や本質を知っている人間が限られるため、これがイノベーションナルな金融サービスの誕生が阻まれてきた潜在要因と考えることができます。

・法規制・監督官庁
前述のように、銀行などの金融機関は社会の金融システムの中核を担う存在であり、また、このために多くの法規制が存在します。新たに銀行を設立する場合は、金融庁による免許が前提となり、これ以外にも融資・ローン、送金、預金、クレジットカードなどでも多くの関連法令が存在します。

これらの法規制や監督官庁の壁をクリアしながらイノベーショナルな金融商品を生み出すということは相当高いハードルです。したがって、金融の根幹に関わる部分でイノベーションを起こすということは金融機関以外では困難という現実があります。

また、お金は人間が生活していく上で最も重要なもののひとつであるため、人間の金融行動、決済行動を変えるというのは他の商品・サービスに比べて時間がかかるということもあると考えられます。

これからのFinTech(フィンテック)

ここまで見てきたように、法規制などの課題はあるものの、スマートフォン(スマホ)やクラウドに代表されるような増大するコンピュ-タやネットワークの力が、金融や決済の世界を変革していくことは必然と考えられます。

ビットコインの登場は金融界に衝撃をもたらしました。当初はその位置づけも曖昧でしたが、現在では、各国の当局がその取扱いの検討を具体化しつつあり、マイクロソフトやデルなどの世界的な大企業も支払手段としてのビットコインを受け入れています。

お金を取り扱う金融の世界では、「貸す」「借りる」「支払う」「受け取る」「殖やす」などの分野があり、これらのそれぞれについてFinTech(フィンテック)は今後ますます存在感を増していくものと考えられます。

銀行をはじめとする伝統的な金融機関でも、アイディアコンテストなどFinTech(フィンテック)のスタートアップ企業を発掘しようとする動きを強めています。これはFinTech(フィンテック)が伝統的金融機関にとっての大きなビジネスチャンスでもあり、また、重大な脅威と捉えられている証左と言うことができます。

ビリングシステムのFinTech(フィンテック)

ビリングシステム(株)は、新たな金融サービスの開発とご提供をビジネスの中核においてきました。

この中で以下のような商品・サービスをご提供してまいりました。

スマートフォン(スマホ)決済 PayB(ペイビー)

スマートフォン(スマホ)ベースの新世代の多目的決済ソリューション。
スマートフォン(スマホ)をベースに、クレジットカードや銀行口座(リアルタイム口座振替)を用いた決済・支払、及びクーポン管理機能をご提供。
また、QRコードをベースにしたツールであるため、店舗での対面決済以外に、払込票・納付書(※)、雑誌・新聞、ポスター、PCを用いたネットショッピングやスタジアム内販売にも対応し、電子カタログショップをスピーディに開始することもできます。

(※)払込票・納付書は既存のバーコードでの決済も可能です。

ファイナンス取次

請求書の作成、送付、及び代金の回収を一括で請負い、ここから得られる売掛金回収情報をファイナンス会社に取次ぎ、売掛債権を担保とした融資の実行をご支援。

送金サービス(即日送金、総合振込・給与振込)

銀行との提携(大口契約)をベースに、主に中小企業に対し大企業並みの安価な手数料で送金サービスをご提供。

ハイセキュリティで使いやすいシステムをご提供し、業務の効率化・合理化もご支援。お急ぎの当日・大量の銀行振込、及び総合振込・給与振込の全てに対応。

リアルタイム入金確認(クイック入金)

弊社システムを経由して、貴社インターネットサイトと銀行のインターネット・バンキングシステムを連動。貴社のお客様からの銀行振込を24時間365日リアルタイムでご通知。

公共料金支払代行

手間のかかる電気、水道、ガスなどの公共料金のお支払を一括代行。

専用システムで納付明細を一覧でご欄いただくことも可能。払込票・納付書のPDFもご確認いただけます。

ビリングシステム(株)は、金融・決済(銀行口座、クレジットカード、コンビニ、ペイジー、電子マネーなどを含む)における豊富な経験と金融・決済システムの開発実績をベースに、お客様の金融・決済イノベーションのご支援をさせていただきます。

金融・決済に関わる各種のコンサルティング、サービス立案、スキームの構築、システムの開発・運営については、是非ビリングシステムのご活用をご検討ください。

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